ライフステージで移り住む

ライフステージで移り住む

僕はこれまでに数えてみたら9回ほど引越しをしていました。

事務所も含めると12回になります。
その割にはいまだに引っ越しが下手くそ(断捨離しきれず…)ですが。

初めての引っ越しは小学生の時。平家で居間、ダイニングキッチン、和室2室に納戸の家から数百メートル引っ越しで新築の2階建に移り住みました。

子供が3人になり学校は変えたくないなど、いくつかの動機から近場に移り住んだのかとおもいます。
そういう点からすれば家族が増えてライフステージが変わっての転居というスタンダードなタイミングとなります。2回目は大学に行くことになった時です。

初めはキャンパスまで通学していましたが、片道3時間強往復7時間前後で、交通費も考えるとさすがにつらく、キャンパスから3、40分ほどのワンルームのアパートで1年間暮らしました。典型的な学生一人暮らしのライフステージです。料理をほとんど知らなかったので、なかなか大変でした。

大学2年からはキャンパスが変わって近くなったので実家に戻り通学していましたが、かなりの頻度で下北沢や北千住の一人暮らしの友達の家で模型を作ったりエスキスしたりしていましたので、ここで共同生活を知った感じです。

最近のシェアハウスなどを見ると、これもライフステージのひとつかと思います。

そして、社会人となりしばらくは会社の寮暮らし(ある意味強制)ののち、期間満了(30歳までで追い出されるシステム)で職場にほど近い所で一人暮らし。

その後は結婚を機に引っ越しの後、途中、家賃高いし広すぎなどで引っ越し会社を辞めてのち建築設計事務所を立ち上げ、事務所移転を機に引っ越しといった具合です。

それぞれのライフステージや引っ越しの理由などを整理すると次のような感じになります。

改めて自分の引越し遍歴をみていると、人生の中でライフステージが変化するタイミングとそのステージに対応するために、引越しという手段はある程度リンクしてくる部分はあるんだなと感じます。
一方で、居場所を変えることなくある程度対応できたり、介護などの理由により居場所を変えることができないこともあります。

その場合には職場を変えたり、家をリフォームしたり、家族を近くに呼び寄せたりといったアクションをしていることも多いでしょう。
このようにライフサイクルの中で、状況が変化していくタイミングがあり、それぞれのステージで暮らしの質は違ってきます。

ライフステージにおける交際関係や職場や家族、そしてそれらのグランドとなる住まいやまちをちょっと気にしながら緩やかに、時に思い切って居場所を変えるなどによりマッチングしてあげることで、今までより居心地の良い暮らしができるでしょう。

シアターのある暮らし

シアターのある暮らし

みなさまの家にはどんなTVがありますか?

最近では50インチを超える大画面のTVも、液晶大画面1ch1万円の頃からすると価格がずいぶん手頃になってきているかと思います。

TVのチャンネルも地上波デジタルや衛星放送系のほか、CATVやインターネット放送も楽しめるようになりました。大画面でみれることで、僕の場合はサッカーが好きなのでW杯代表戦などの迫力あるライブがたまらないというところです。

そして、映画好きにはありがたいことに大画面が身近になっただけでなく、5.1chなどの音響機器も手頃になり、更にはBlu-rayのおかげで高画質の映像が楽しめるようになりました。

昔はレンズが3つついたプロジェクター(1台で100万円!)でスクリーンに投映し、音響は別にサラウンドのオーディオを用意したり大掛かりなことになっていました。

映像メディアはビデオテープでVHS vs ベータ論争があったことが懐かしい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

現在は機器類もコンパクトになり、また5.1chのホームシアターセットなども登場し、居間などがシアタールーム化していることも増えています。
配線やスピーカーを新築の時に、隠蔽配線やスピーカー用補強を天井や壁にしておくなどして部屋をスッキリさせておくこともあります。

最近の住宅では高気密高断熱化が普及してきている事で、外壁や屋根など隙間が少なく断熱材が多くなり、結果的に遮音性能が上がっています。

前述の昔のオーディオルームの話の頃は建物の気密性や断熱性が低かったため、外部への音漏れを気にしなければならず、Sonyやゼンハウザーなどの高品質なヘッドホンを使ったりし、専用の簡易防音を施したオーディオルームを作ることもありました。音は、空気や物質を振動させている現象です。

大音量で聴きたいという時に注意が必要なのは、高い音はカーペットや厚手のカーテンなどである程度吸音(振動を減衰)吸収してくれますが、低音は低いほど振動の振幅が緩く大きい波なので重たいもの(質量のあるもの)でないと阻止できません。また、隙間があると音の振動はそこから漏れ伝わります。
ですので、新築の場合はどの程度のレベルにするかを予算の兼ね合いもにらめっこしながら計画していくことになります。

一方でリフォームなどで対応していきたい場合は、元の建物の状態からできることの限度があるので、対応度は新築有利というところでしょう。まあ、本格的にやるのでなければ普通の新築やリフォームにちょっと手を加えれば概ね良いかと思いますが、本気でオーディオルームとするのであれば、簡易防音室以上のことを考えていくことになります。

このようにシアターのある暮らしは、その求めるレベルでコストや技術的対応が変わりますので、どれくらいの程度にするか建築士等の専門家と相談しながらイメージすると良いでしょう。

ちなみに、ローカルエリアで周辺に誰もいないような広い土地を安く手に入れればホームシアター程度であれば音量はほぼ問題ないでしょう(建物のビビリは出るかもですが)^ ^


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ジオラマのある暮らし

ジオラマのある暮らし

ジオラマとは展示物を立体的に見せる表現方法です。
暮らしの中で、ジオラマという時はプラモデルのジオラマ模型や、Nゲージなどの鉄道模型が思い浮かぶのではないでしょうか。
 
子供の頃、プラモデルはジオラマ作るところまで行きませんでしたが、お小遣いで買える金額だったのでよく作っていました。周りでも作っている子が割といたかと思います。
 
一方でNゲージは、子供の頃ですと高くて手が届かない方も多かったのではないでしょうか。
そういうこともあるためか、大人でどハマりしている鉄道ジオラママニアは結構いたりします。
 
海外でも超有名な方でどハマりぶりが話題になっていました。
 
 
 
もう凄いとしか言いようのないマニアっぷりです(笑
 
ですがこんなに大きいと場所がなかなか確保できないですね。そう、本気でやるジオラマのある暮らしはお金と場所が必要になるわけです。特に場所は、本気でやるとなると1周できるレールを設置してみたいので3、4畳程度の広さはどうしても欲しくなります。
 
車両もレールも積み上がると何十万もかかります。大抵は男子の趣味なので、奥様との財布と場所のバトルが繰り広げられることになります。(大抵ダンナが敗北)
 
そうなると、車両だけのコレクターになり走らせる楽しみはポポンデッタ(鉄道模型販売で有名な店舗)などに持ち込んで楽しむことになります。
 
そして、家でもできればコレクションの車両を愛でたいわけですが、展示するスペースが中々取れず(取らせてもらえず)普段は押し入れに…
 
ちなみに車両はNゲージだけでなくもっと大きいHOゲージなど種類がありますが、大きくなる程、コストも場所もレベルアップします(苦笑
 
中にはOゲージというさらに大きいサイズもあります。これを屋内では狭くて無理ということもあるのかと思いますが、よりリアルにということで外で作ってしまう凄い人たちがいます。
 
 
 
いやー本気度が凄いです。
 
更に走らせて映像を楽しむ人もいます。
 
 
 
スマホがあるので色々できるようになりました。カメラも高性能超小型のものがあるので、車両に仕込めてしまいます。
 
 
 
 
さて改めてジオラマのある暮らしを鉄道模型で考えてみたいと思います。
まず、車両やレールなどについては最近は中古売買も盛んなので購入コストを工夫すればある程度下げることもできそうです。最新の車両はどうしても新品になりそうですが。
 
では室内のスペースはどうでしょうか。
新築する場合はある程度見込みを立てて建築プランをしてもらうと良いでしょう。
 
リフォームなどにより今の住まいで考える場合、余裕があれば、建築的には部屋の押入れをなくしてたり、2室を1室することはできるケースがあるかと思います。
 
スペースが室内にない場合は、庭があればジオラマ小屋を建てる選択もあるかもしれません。その場合は建ぺい率がかかるので、事前に法的なチェックが必要です。
 
あとは、もう庭に走らせてしまうとか…(笑
 
基本的にはこのようなかんじで考えられてたりすることが多いかと思いますが、最近は他の選択肢も考えられるようになりました。
 
例えば、レンタルスペースが多くなってきているので仲間を募ってみんなで使うというアイディアがあります。
空き家が増えてきている現状より、安く空き家を借りる方法も選択肢に入ってくることもあると思います。
その際に内装のDIYがOKであればなお良いですね。公団の団地の賃貸でもDIYができるところも出てきています。
 
ほかにもシェアリングが普及しだしている中で、デュアルライフ(二地域居住)というライフスタイルも視野に入るようになってきています。
広い土地を家付で安く購入し、週末の居住拠点とする「デュアラー」の話題も耳にする機会が増えました。
購入価格の安い南房総や伊豆などの物件を見つけ、暮らし出してからの交通費や固定資産税などの経費はかかりますが、年収の中でやりくりできる物件も情報が見つけやすくなってきています。
 
そう考えると、今の家計や資産を一度棚卸をし、これからのライフプランニングすることで、ジオラマのある暮らしが実現できるかもしれないですね。
絵画のある暮らし

絵画のある暮らし

芸術の秋といいますが、上野に行くことがあったのでそのとき開催していた美術展をみてきました。

コートールド美術館展 魅惑の印象派 at 東京都美術館
マネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン
巨匠たちの傑作が集結
ゴッホ展 at 上野の森美術館

いずれも18ー19世紀の印象派やポスト印象派あたりの時代の画家で人物画や風景画が多かったです。テーマとしている画家の周辺関係も展示があり、どんな影響を受けたのかなどわかりやすい説明がついていました。

最近はただ絵画を展示するだけでなく、エンターテインメントとしてしっかりプレゼンテーションされた企画が増えてきていて楽しいですね。

まだ、コレクターが収集した絵画を公開する企画展もずいぶんと増えてきました。
考えてみれば、その当時は貴族や美術愛好家などがパトロンとなって画家を育てたり、買い求めて室内に飾って楽しんだりその部屋の雰囲気をコーデしたりしていました。

現代においては、一般のひとも絵画鑑賞を楽しみ、気に入った絵画や、もしくはレプリカや印刷ポスターを買い求めて室内に飾ったり店舗に飾ったりしているかと思います。

 

絵画でのコーデは色々とありますが、レプリカなどではなく原画を飾る迫力はやはり素晴らしいものです。その空間の空気感を生み出すのにとても影響します。
ですので、絵画とのマッチングを意識して室内空間をコーデすることにもなるでしょう。

そういう意味では、絵画のある暮らしは絵画を観るだけでなく、絵画があることで生まれた空間と、その雰囲気を楽しむことのできる暮らしと言えるのではないでしょうか。

衣服を楽しむ暮らし

衣服を楽しむ暮らし

先日、独立当時から親しくさせて頂いている女性の獣医師先生から言われました。

「建築設計してるんだからちゃんとお洒落しなさいっ!」

しばしの間、とくとくとダメ出し…
不思議と嬉しい気待ちになりました。

 

そう言えばビッグネームの住宅メーカーにいた時は、スーツやシューズをいくつも買って、「今日は〇〇さんとの打ち合わせだからスーツとシャツはこの組み合わせで、ネクタイとタイピンはこれ…」という感じでコーデしてたことを思いだしました。

 

スーツはリーズナブルな普段使い用数着のほか、ニコルやTAKEO KIKUCHIなどのブランドで数着着回していました。特にデザインが好きで体型に合うこともあってBURBERRYは3ピースのスーツにネクタイ・シャツとシューズまで全身揃えたりしていました。ずいぶんと懐かしい話です。

で、今はというと…

これは女医先生にお説教されてしかるべき姿かという感じで、クローゼットをのぞいてみたらまあ古い服だらけでした。ですので、年末は衣服の断捨離もしなければならなくなりました(苦笑

このタイプのMINIにキャリアをつけていました

さてもう少しその昔の話に戻りますが、企業勤めを始めて数年した頃オールドMINIを中古で購入し、そんなスーツのいでたちに助手席に図面筒をポンと置いてお客様宅に伺ったりしたものです。マイカー使用は社内的にいけなかったんですが…(笑

初めて実行した時は嬉しかったですね。なんだかやってみたかった憧れのスタイルというか、カッコいいと思っていたので。そして、まあ、今でもそう思ってます。

 

その頃を改めて振り返ると、朝の身だしなみから始まり仕事の場所や時間も自分スタイルに身を包みたがっていたのかもしれません。

それはありたい自分になりたいとか、自分の領域(心理学分野でいうところのパーソナル空間)の意識が働いていた気がします。

暮らしに中でもこのような場面は多いかと思います。自分のスタイルに居場所を合わせて雰囲気を作りたくなるものです。

その時にまず考えるのは部屋の内装仕上げだったり、絵や小物などのアイテムであったりします。
でも、例えばオーセンティックで自然の素材や小物がある中で、自分がすごくスタイリッシュな衣服では雰囲気がずれてきてしまうことも…。
暮らしのスタイルを楽しむには、自分がそこに馴染む服をいろいろ試して着こなしていくことで幅がぐっと広がり暮らしがより豊かになるのだと思います。

DIYからライフスタイルを実現する

DIYからライフスタイルを実現する

DIYとはDo It’s Yourself の略で自身で行うという意味ですが、おもに建物や外構などを自分で手を入れていく言葉としてすっかり定着しています。

では、実際にみなさんが手掛けているよくあるDIYとしてはどのようなものがあるでしょうか?ここでいくつか取り上げてみましょう。

 

よくあるケースとしては、棚を壁に取り付ける、突っ張り棒と布で簡易的な仕切りをつける、テーブルやイスなどを塗装するなどがあります。

 

もう少し手のかかるケースでは、壁や天井に塗装をする、畳を上げて床板を張るなどがみられます。外構であれば敷地にレンガ積みのちょっとした仕切りやBBQスペースを作ったりなど。

更に気合の入ったひとは間仕切りの壁を壊して2部屋を1部屋にしてみたり、天井を開けて小屋裏をみせるようにしているケースもあります。

 

それぞれのDIYの手法や注意点などはまた別の機会にするとして、ここではDIYをすることとライフスタイルについて触れてみたいと思います。

まず、DIYをしようかなと思うのはどんな時でしょうか?

例えば、棚が1枚だけ欲しいのだけど業者に頼むほどではないとか、古い建物なので手作り感が出るのが良いからとか、お金かけたくないからなど、もしくはそもそも自分で作るのが好きだからなどの動機から、「じゃあ自分でやってみるか」という感じかと思います。

ここでポイントになるのは、DIYでできるものが、自分にとって必要性がある、あるいは欲しいものやりたい事を実現するアイテムであるというような自発的な強い動機があるということです。

ですから、家族で庭でBBQをしたいというような暮らしの行動を実現したいからこそBBQスペースを作ってみたり、家族に喜ばれて調子に乗っていろいろ調べて耐火煉瓦でピザ窯作りにチャレンジするパパが登場するわけです。

DIYを始めるひとの多くは、自身の好きなライフスタイルにアウトドアが好きとか、車を乗るだけでなくいじるのも好きといった感じで、手を動かして何かするのが好きな人が多いかと思います。

始めた当初は不慣れさや技術がないため仕上がりの精度が高くないことが多いですが、前述の通り実現したいことがかなうかどうかがまず第一であり、プラス自分が作っていく過程を楽しむことができたなら、塗装にムラがあるなどのクオリティは枝葉であり、充分目的も気持ちも満たされます。

このように自分の手で少しずつ暮らしをDIYしていくライフスタイルも素敵ですね。

逗子の暮らし

逗子の暮らし

逗子の暮らし

先日、現地サーヴェイ(調査のこと)のため逗子海岸までいきました。
JR逗子駅から逗子銀座通りの商店街を抜け、交差点を左に曲がり次の信号を右に曲がるとシンボルロードになります。

このシンボルロードを端まで歩くと逗子海岸の砂浜直結で駅からおよそ15分ほどというところでしょうか。
このルートは海岸までの最短ルートになり、暮らしている人の生活道路にもなっています。

 

逗子銀座通りはこの辺りの中心部で、日常の買い物はここですまされている方が多くみられます。
アーケードのある昔からの商店街ですが、一部にシャッターのおりてる多少店舗があるとはいえ元気な様子が見られます。

 

また、新しい店舗に変わっているところもみられていて、商店街の新陳代謝と持続性がそれなりにあるようです。
これは、市内に大規模店舗や大手がほとんど入ってきていないことが幸いしているといえます。
日用品はほぼ困ることはないようですが、なくても鎌倉か大船に出ればOKというところですね。
この日はJRでしたが近くに京浜急行電鉄の来年逗子・葉山駅に改名されるという新逗子駅があります。

 

都内からすると海を抱えた郊外なので、休みの日はマリンスポーツを楽しみ、朝の通勤は確実に座れるという大きな利点が移り住むメリットのひとつとなっています。ちなみに逗子は山もありますし、地場の新鮮な湘南野菜や葉山野菜があるほか葉山牛を堪能できるお店もあります。

色々と暮らしを楽しめる要素がある逗子ですが、不動産の相場感的には割安ということでもありませんでした。といっても、都内での暮らしよりは出費は少なく済むので、都内から移り住むひとがそれなりにいます。

 

さて、海岸まで行ったのに海の話がないですね(笑

逗子海岸は、毎年夏の海水浴やオールシーズンを通してウインドサーフィンやパドルを楽しむひとが訪れます。
サーフィンはほとんどいませんが、これは乗りやすい波が立たないからです。ですので、サーフィン組はここより西の材木座海岸や七里ヶ浜、そして江ノ島を越えた西浜の方で出没します(笑

海岸線沿いにR134が走っていますが、大きな駐車場が江ノ島近辺のようにないので公共交通機関で訪れたり、すでに住み着いていたりという感じです。

そんな事情もあり、ボード預かりをしてくれる所があちこちにみられ、逗子海岸近辺の景観要素となっています。

訪れた時は11月初めの午後ということもあり、海の上はウインドやパドル乗り、砂浜は散歩などの人がパラパラといる程度でのどかな午後を楽しめました。
最近のはやりからか、カメラを抱えているひとが目につきました。ワンコの散歩にはちょっと早い時間でしたね、残念。

逗子海岸の砂浜はゴミも落ちていなくて綺麗です。地域の清掃活動グループがきちんとしていたり、日常的に来られるひとの海岸が綺麗であって欲しいという自分事としてのモチベーションが感じられます。
最近では京浜急行電鉄グループと地域で清掃イベントを実施して1000人あまりを集めて砂浜を綺麗にしたそうです。

こうしてみると、サマーシーズンは賑やかですが、それ以外の3シーズンは落ち着いていますし、居心地が良さそうなまちです。

あ、こんな感じでどこに注目したいかに合わせて、まちの調査しますのでぜひご依頼ください。

 

太陽のとまり木:暮らしや居場所をお調べします

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デュアルライフという暮らし方

デュアルライフという暮らし方

はじめに

デュアルライフという暮らし方が最近話題になっています。

二拠点生活という意味合いで、生活拠点を2カ所を持って暮らすライフスタイルになります。

別荘やセカンドハウスのこと?と思う方もいるかもしれません。これらは昔からありますが、生活する場ではなく遊びのリゾート感覚ですので2つの場所で暮らすデュアルライフとは性格が違うスタイルです。

 

ふたつ目の居場所をもとめて

さて、ではなぜ最近このいわゆる二地域居住を始める人が増えてきているのでしょうか。
実際に実践している人達を見ているといくつかのパターンがあります。

現在話題になっている代表例は、都内などの都市部で暮らしている人が郊外に2つ目の生活の場を求めている場合です。

次に見られる例は同じく都市部で暮らしている人が、実家の近くで2つ目の生活拠点を確保している場合です。

そのほかにもいろいろな例がありますが、基本的には都市と郊外の関係が見え隠れします。
ここで疑問に思うことは大きくは2つあります。

なぜ2カ所に生活拠点を持ちたいのか。
なぜどちらかにできないのか。

ひとつめの疑問については割とわかりやすく、多くは生活の豊かさや趣味を継続したいというところから読み解けます。
実際にデュアルライフをしている人を見ると、周辺の自然環境も含めて古民家暮らしをしたい(建物も周辺環境も必要)とか、家庭菜園以上の農作物栽培をしたい(農地など場所がいる)など、ライフスタイルを実現するための要素がそこにしかないからです。

 

お試し移住からはじめてみる

とはいえ、いきなりその環境を手にして飛び込むのはリスクがあります。実際、途中で挫折してしまう人もいます。多くの理由は、予想していないことが多く対処しきれなかったことかと思います。
それは、地域のつながりがあるときにはそのコミュニティにうまく馴染めなかったりとか、経済的に予想を超える出費であったり、家族がその環境にストレスを感じたりとか(想像を超える自然の生き物との共生、つまりうちに虫がいっぱいくるとか)、子供の学校をどうするかなどさまざまなな理由があります。

そこで最近ではお試し居住などもおこなわれたりしています。いわゆるショートステイですね。また、空き家が増えてきたり、シェアハウスなども馴染みのものになってきていますので選択肢が増えてきていることも背景にあるでしょう。

これらの情報が身近に届くようになったこともあり、自分が求めているライフスタイルが実現できるかを先に始めている人の声を聞いたり、実際にお試しする機会が得られるようになりました。

 

仕事と生活のバランス

ではつぎになぜどちらかにできないのでしょうか。

大きな理由のひとつは職場との関係になります。現在の仕事を続けるためには引っ越してしまうと通勤が難しいということになります。もちろん通勤ができれば引っ越してしまう方法もありますし、実際趣味のロードサイクルのため新富士に移り住み新幹線通勤をしている人もいます。
また、子供の学校は今のままで通学したいという場合もありますし、仕事と生活のバランスをどうするかによって選択は変わることになります。

いろいろな暮らしの感覚が、デュアルライフというスタイルに現れているのがわかるのではないかと思います。

さてあなたのライフスタイルは今の暮らしにあっていますか?

都市の暮らしで得られるものとリスクヘッジ

都市の暮らしで得られるものとリスクヘッジ

都市の暮らしで得られるものとリスクヘッジ

はじめに

今年は、都市部での災害がクローズアップされています。
台風による川の氾濫や竜巻など風水害により、様々な影響が私たちの生活に現われました。
今回の台風19号では箱根の記録的な豪雨のほか、相模川や多摩川など主要な一級河川が氾濫寸前もしくは一部越水・決壊などが起きました。
また、千葉南房総では、多くの家屋の屋根が風による被害を受け、また電柱がなぎ倒され復旧に大変時間がかかる事態が起きています。

 

都市と地方

都市は基本的には自然に強い構造です。
それは地方と比較することで理解がしやすくなります。地方においては、自然の割合が大きくなるほどにあがらえない自然との共生と寛容さが必要になります。

例えば春先から夏過ぎまでの草刈りバトルや、家の中に入り込んでくる様々な生き物との折り合いに、雪国であれば冬の間の積もる雪との体力戦など。
地方のこのような暮らしと比べ、都市部はこれらの自然に対して相対的に堅牢な都市インフラが整っています。これにより、自然の厳しさと日常的には対峙せず、利便性も享受できます。

都市におけるリスクヘッジ

一人暮らしの高齢者が都市部に増えていくという現象は、前述のような「人のための保護された環境と利便性の高さ」から想像すると理解しやすくなります。

しかし、これらの都市インフラ整備も許容値を超えると今回のような都市災害につながります。

また、普段は利便性の高い交通機関やコンビニなどの店舗への商品物流が停止したり、上下水道や電気・ガスのエネルギー供給が途絶えた途端に、都市機能が停止した時にいかに命を守ることが難しいかという現実を知ります。

地方の強み

その点、地方においては自分も含め作物を育て保存していたりしているので一定期間を周辺と協力しあってしのぐ事も出来たりします。もちろん自家菜園レベルから本業の農家まで様々ですが。

エネルギーについても、地方ではプロパンガス利用であったり合併浄化槽や井戸水といった手段が多く、個別のインフラが確保されています。

共通する地勢リスク

一方で地勢リスクというものがあります。これはある意味で地方と都市共通のリスクといえます。
川の近くや崖の近くなど、その場所に潜む災害リスクがあります。今回の台風19号では、武蔵小杉駅周辺の冠水がありましたが、これも低湿地帯であったことに由来していると推測されます。

川崎市ハザードマップより引用
http://www.city.kawasaki.jp/530/cmsfiles/contents/0000018/18174/03nthm.pdf

暮らしと災害リスク

このように都市の暮らしを享受する上で、どの程度の災害リスクでラインを引くか、自分の望む暮らし(ライフスタイル)とのバランスを考えることは大切です。

例えば川沿いで暮らしたい、毎朝河川敷の遊歩道で犬の散歩をしたい、という場合に氾濫等の水害リスクを完全には回避できません。でも、マンションの上階であれば、今回のようにエレベーターが一時的に使えなくなったり、2、3日程の停電などを許容すれば(日頃から準備をしていれば)、毎朝河川敷の遊歩道で犬の散歩をする暮らしができます。

最後に

このように考えていくと、きちんとその場所の災害特性を掴んだ上で災害時の短期(時に数週間程度の中期)リスクを良しとしていれば、日常の暮らしは満たされます。どのような状況が起こりうるのかとその対策を踏まえてはじめて「備えあれば憂いなし」といえます。

どの場所においても災害リスクは消えませんし、最終的には一定の自己責任はついてきます。建物だけではなく、場所性や災害リスクなども暮らしの場では考えていく必要があるといえます。都市工学的な専門性を必要とする見極めも出てきますので、状況に応じて建築士などの専門分野のアドバイスを求めていくとよいでしょう。