ライフステージで移り住む

ライフステージで移り住む

僕はこれまでに数えてみたら9回ほど引越しをしていました。

事務所も含めると12回になります。
その割にはいまだに引っ越しが下手くそ(断捨離しきれず…)ですが。

初めての引っ越しは小学生の時。平家で居間、ダイニングキッチン、和室2室に納戸の家から数百メートル引っ越しで新築の2階建に移り住みました。

子供が3人になり学校は変えたくないなど、いくつかの動機から近場に移り住んだのかとおもいます。
そういう点からすれば家族が増えてライフステージが変わっての転居というスタンダードなタイミングとなります。2回目は大学に行くことになった時です。

初めはキャンパスまで通学していましたが、片道3時間強往復7時間前後で、交通費も考えるとさすがにつらく、キャンパスから3、40分ほどのワンルームのアパートで1年間暮らしました。典型的な学生一人暮らしのライフステージです。料理をほとんど知らなかったので、なかなか大変でした。

大学2年からはキャンパスが変わって近くなったので実家に戻り通学していましたが、かなりの頻度で下北沢や北千住の一人暮らしの友達の家で模型を作ったりエスキスしたりしていましたので、ここで共同生活を知った感じです。

最近のシェアハウスなどを見ると、これもライフステージのひとつかと思います。

そして、社会人となりしばらくは会社の寮暮らし(ある意味強制)ののち、期間満了(30歳までで追い出されるシステム)で職場にほど近い所で一人暮らし。

その後は結婚を機に引っ越しの後、途中、家賃高いし広すぎなどで引っ越し会社を辞めてのち建築設計事務所を立ち上げ、事務所移転を機に引っ越しといった具合です。

それぞれのライフステージや引っ越しの理由などを整理すると次のような感じになります。

改めて自分の引越し遍歴をみていると、人生の中でライフステージが変化するタイミングとそのステージに対応するために、引越しという手段はある程度リンクしてくる部分はあるんだなと感じます。
一方で、居場所を変えることなくある程度対応できたり、介護などの理由により居場所を変えることができないこともあります。

その場合には職場を変えたり、家をリフォームしたり、家族を近くに呼び寄せたりといったアクションをしていることも多いでしょう。
このようにライフサイクルの中で、状況が変化していくタイミングがあり、それぞれのステージで暮らしの質は違ってきます。

ライフステージにおける交際関係や職場や家族、そしてそれらのグランドとなる住まいやまちをちょっと気にしながら緩やかに、時に思い切って居場所を変えるなどによりマッチングしてあげることで、今までより居心地の良い暮らしができるでしょう。