先日、独立当時から親しくさせて頂いている女性の獣医師先生から言われました。
「建築設計してるんだからちゃんとお洒落しなさいっ!」
しばしの間、とくとくとダメ出し…
不思議と嬉しい気待ちになりました。
そう言えばビッグネームの住宅メーカーにいた時は、スーツやシューズをいくつも買って、「今日は〇〇さんとの打ち合わせだからスーツとシャツはこの組み合わせで、ネクタイとタイピンはこれ…」という感じでコーデしてたことを思いだしました。
スーツはリーズナブルな普段使い用数着のほか、ニコルやTAKEO KIKUCHIなどのブランドで数着着回していました。特にデザインが好きで体型に合うこともあってBURBERRYは3ピースのスーツにネクタイ・シャツとシューズまで全身揃えたりしていました。ずいぶんと懐かしい話です。
で、今はというと…
これは女医先生にお説教されてしかるべき姿かという感じで、クローゼットをのぞいてみたらまあ古い服だらけでした。ですので、年末は衣服の断捨離もしなければならなくなりました(苦笑
さてもう少しその昔の話に戻りますが、企業勤めを始めて数年した頃オールドMINIを中古で購入し、そんなスーツのいでたちに助手席に図面筒をポンと置いてお客様宅に伺ったりしたものです。マイカー使用は社内的にいけなかったんですが…(笑
初めて実行した時は嬉しかったですね。なんだかやってみたかった憧れのスタイルというか、カッコいいと思っていたので。そして、まあ、今でもそう思ってます。
その頃を改めて振り返ると、朝の身だしなみから始まり仕事の場所や時間も自分スタイルに身を包みたがっていたのかもしれません。
それはありたい自分になりたいとか、自分の領域(心理学分野でいうところのパーソナル空間)の意識が働いていた気がします。
暮らしに中でもこのような場面は多いかと思います。自分のスタイルに居場所を合わせて雰囲気を作りたくなるものです。
その時にまず考えるのは部屋の内装仕上げだったり、絵や小物などのアイテムであったりします。
でも、例えばオーセンティックで自然の素材や小物がある中で、自分がすごくスタイリッシュな衣服では雰囲気がずれてきてしまうことも…。
暮らしのスタイルを楽しむには、自分がそこに馴染む服をいろいろ試して着こなしていくことで幅がぐっと広がり暮らしがより豊かになるのだと思います。